科学の教育について考える 4
抽象化と論争にはまり込まないためには、科学哲学を経由するSTS教育は、極めて速やかに拡大されなければならず、強く良く守られたフロンティアを通って、他の学問分野に広げられなければなりません。
また大学での哲学は、道徳的問題が目だってくる社会との実際的接点に達して初めて、研究開発(R&D)のより技術的な側面について論じるようになるのでしょう。
STS教育は科学の本性の理論の上に築かれなければなりません。
議論をより社会的な面に拡張しようと試みる前に、科学の学習の伝統的中心・・・
十分に確立された科学理論の哲学的分析に近い点にまず集中することについて、いろいろ語らなければなりません。
残念ながら科学哲学は、教育の一般的需要にそれほど容易には適合しない極めて特殊な科目です。
存在と実在、確実さと疑いに関する厳しい論理的、懐疑的な方法に大きな満足を見いだせる理科系の学生はごく僅かです。
大多数の学生はこういったことを深く考えようとはしないで、哲学的な議論という洗練された喜びを、重要な現実性から遊離した、ひどく不毛な論理の細切れだと見なしてしまいます。
もしSTS教育に対するこの種の試みがなされるべきものとすれば、この種の問題は、学者ぶった綿密さにこだわらず、単純で直接的な言葉で扱われるべきでしょう。
現実世界の現実問題の解決に関連することが示されるべきです。